【映像リリース情報】 盗んだのは、絆でした―。 観た後に心に深く刺さる是枝監督の集大成。「万引き家族」

「三度目の殺人」「海街diary」の是枝裕和監督が、家族ぐるみで軽犯罪を重ねる一家の姿を通して、人と人とのつながりを描く人間ドラマ。

スタッフ

監督:是枝裕和
脚本:是枝裕和
制作:石原隆/依田巽/中江康人

キャスト

リリー・フランキー(柴田治)
安藤サクラ(柴田信代)
松岡茉優(柴田亜紀)
池松壮亮(4番さん)
城桧吏(柴田祥太)
佐々木みゆ(ゆり)
緒形直人(柴田譲)
森口瑤子(柴田葉子)
山田裕貴(北条保)
片山萌美(北条希)
柄本明(川戸頼次)
高良健吾(前園巧)
池脇千鶴(宮部希衣)
樹木希林(柴田初枝)

概要

2018年の第71回カンヌ国際映画祭で、最高賞となるパルムドールを受賞し、第91回アカデミー賞では外国語映画賞ノミネート(日本映画では10年ぶり)されるなど、海外でも高い評価を獲得。第42回日本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む8部門で最優秀賞を受賞した。

東京の下町。高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝(樹木希林)の年金を目当てに、治(リリー・フランキー)と信代(安藤サクラ)の夫婦、息子の祥太(城桧吏)、信代の妹の亜紀(松岡茉優)が暮らしている。生活費の不足を万引きで補っている社会の底辺のような生活でありながら、 “すき焼きもどき”を幸せそうに頬張り、団欒のひと時を過ごすような一家。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、やがてそれぞれの秘密が明らかになっていく。
息子とともに万引きを繰り返す父親・治にリリー・フランキー、初枝役に樹木希林と是枝組常連のキャストに加え、信江役の安藤サクラ、信江の妹・亜紀役の松岡茉優らが是枝作品に初参加した。

実際のニュースで聞かされたなら、犯罪者だとしか思わないような登場人物たちに上手く感情移入させ、社会問題を考えさせながらも、ストーリーも演技も一筋縄ではいかない面白さで、鑑賞の満足度は非常に高い。この映画の創作を思い立ったとき、「犯罪でしかつながれなかった」というキャッチコピーを最初に思い浮かべたという是枝監督。社会的に許される生き方ではないけれど相互で救いになっている家族の風景に、このままではいられないことを予感させられるからこそ、観ている側は続けられないかと願ってしまう。秘密が明かされた終盤の安藤サクラのシーンは邦画史に残る出色のシーン。現代の社会問題を題材とし、決して軽いドラマではないが、色々な思いが去来し涙せずにはいられないラストシーンと、鑑賞後の余韻の深さにしばらく席を立ち上がれない必見の作品。