NEO BLUE EYED SOULとは?

DJ SAKAIDER
選曲・監修コンピCDとして2015年「NEO BLUE EYED SOUL -AOR style-」、2016年「NEO BLUE EYED SOUL -City Pop style-」、2018年「Bitter Grooves-pre-AOR styled SOUL- 」をリリース。2016年枚方蔦屋書店オープン記念オリジナルコンピCD「PLUS ONE TIME」も選曲。WAVE、VIRGINを経て現在TSUTAYA勤務。

7月18日にリリースされた私選曲コンピCD「Bitter Grooves -pre-AOR styled SOUL-」ですが、おかげさまで売上好調なようで各方面からお褒めのお言葉もちょうだいいたしましてありがたいかぎりです。むくわれました。

ということでこれが4枚目になるのですが今回は1枚目「NEO BLUE EYED SOUL -AOR style-」(2015年)にふれさせていただきます。
まずはNEO BLUE EYED SOULという私が勝手にかかげた造語から説明を。
そもそもブルーアイドソウルというのは60年代ごろ派生したジャンルのひとつでざっくり簡単に言いますと「黒人音楽に憧れた白人音楽」です。
そうです、青い目のソウルです。そのムーブメントは70~80年代にも席巻しホール&オーツやスタイルカウンシルやワム等々、私の青春にも刺さりました。
ブルーアイドソウルの最大の魅力を語弊をおそれずに言いますと「偽者の美学」でしょうか。
あるいはジャズやソウルミュージック等の黒人音楽に憧れて近づきたくて再現した「憧憬の美学」とでもいいましょうか。
個人的にはど真ん中ソウルミュージックも好きなんですが、このプラスチックな偽者具合もたまらなく好きなんです。
そうこうしてるうちにブームは長い間落ち着くのですが2013年にしばらくぶりに盛り上がります。
ロビン・シックやジャスティン・ティンバーレイクやアデル等がチャートを荒らしまくったのであります。
広義で言えばダフトパンクやブルーノ・マーズも含まれますが。
そんなアーティスト勢をひとくくりにしてNEO BLUE EYED SOULと勝手に提唱して商売しておりました。

話戻って1枚目のコンピ「NEO BLUE EYED SOUL -AOR style-」はそれのAOR編です。
80年代に大ブームを引き起こしたAORですが今でも人気は定着しており数多くのコンピが出ております。
昨今のシティポップブームで和モノも掘り起こされ若い世代にも刺さってます。
がしかし21世紀以降の音源をまとめたものが無かったのです。
という事で「ありそうでなかった21世紀産AORコンピ」誕生に至るわけです。
往年のAORファンの方には?な楽曲もありますがそこは「憧憬の美学」という解釈でお察しくださいませ。
では全曲軽くふれていきます。

1. Andre Solomko – I Recall

このコンピを作るきっかけになった21世紀AOR金字塔楽曲。足し算と引き算が完璧です。

2. Roman Andren – Bumblebee feat. Miriam Aida

スウェーデン人によるブラジリアン・クロスオーヴァーへの憧憬。スタジオライブから。

3. Ed Motta – Smile

タイトなベースラインとエレピがたまらなく気持ち良い極上モノ。ブラジルが誇るグルーヴマスター。

4. Mr President – I Can’t Go For That (No Can Do)

ホール&オーツの名曲をグルーヴィーにカヴァー。フランスからのビンテージソウル刺客。

5. Mamas Gun – Red Cassette

ヤングガンシルヴァーフォックスへの布石がここに。ウエストコーストサウンドへの憧憬ポップス。

6. Michelle Shaprow – Always Belong To You

このコンピで最もポップで往年のAORファンには怒られそうな楽曲。でも嫌いじゃないでしょ。

7. Moonshoes – Someone

懐古主義ながら21世紀を踏まえ緻密な音作りをする確信犯。フランス産ライトメロウ。

8. Roman Andren – Always On The Run (To Love You) 

“スウェーデンのデオダート”ことロマン・アンドレン のグルーヴィー・クロスオーヴァーサウンド。

9. Levek – Terra Treasures 

USインディバンドによるソフトボッサ。ディズニーマニアという郷愁もそこはかとちりばめて。

10. Smooth Reunion – You’re Out Of Business

スウェーデン産のスティーリー・ダン・フォロワー。甘い声が魅力なヤングAOR正統派。

11. Andre Solomko – Afternoon

フィンランドのサックス奏者のソロデビュー盤から。油断も隙もない鉄壁メロウグルーヴ。

12. Adam Dunning – Leblon

ブラジリアン・フレイヴァーたっぷりのボサノヴァナンバー。こちらはオーストラリアからの憧憬。

13. Jarrod Lawson – He’s There

シティソウルフリークにも人気のジャロッド・ローソン。ネオブルーアイドソウル本格派。

14. Erlend Oye – Garota

キングス・オブ・コンビニエンスの人。既成を度返ししたらある意味これが本当の21世紀のAORだと。

15. Roos Jonker – Hangover

ここからはオランダのDOXレコード・ファミリー3連発。才女の変則メロウなジャジーポップ。

16. We’ll Make It Right – Some Say

21世紀AOR最重要人物ベニー・シングス率いるグループから。ハートウォームな良質ポップス。

17. Pieter De Graaf – The Masquerade is Over

人生の終わりに流れてきそうなピアノナンバー。ベニー・シングスの歌が実に味わい深い。

「21世紀」「ブルーアイドソウル」「AORっぽい」「洗練」というしばりで選曲しました。(反則技あり)
最近話題のシティソウル枠にもすっぽりおさまりそうですね。
ここまできたので次回は第2弾コンピ「NEO BLUE EYED SOUL -City Pop style-」についてふれてみましょう。

おすすめリンクはこちら

http://p-vine.jp/music/pcd-20388
http://p-vine.jp/music/pcd-18784