【映画チア部】~放課後の気まぐれ備忘録~
広告から生まれた新感覚ロマンス映画。今年の冬はいつもと違う、少し変わったラブストーリーを。『ビューティー・インサイド』

12月も後半に入り、2017年も残りあとわずかとなりました。年末を感じさせる寒い日が続いておりますが、みなさん今年は良い映画にたくさん出会えましたでしょうか。そして今年最後の一本に、どの映画を選びますか?

今回は、映画チア部のメンバーのわたくし(ウネ)が、今年の冬にぜひ観てほしいロマンス映画をご紹介しようと思います。冬にぴったりなラブストーリーなんていくらでもあるでしょと思った方も多いかもしれませんが、この映画は“特別”ですよ!

毎朝起きるたびに外見が変わってしまう男、ウジン。おじいさん、イケメン、美女、おばさん、外国人、こども…。彼には決まった“自分の顔”がありません。そんなウジンが恋してしまう美しい女性、イス。人生で初めて出会えた大切な女性をひたむきに愛そうとするウジンと、そんなウジンとの向き合い方に悩み葛藤するイス。大事なのは外見か、内面か。今まで見たことのないファンタジー映画が問いかけてくる疑問は、きっと誰もが人生で一度は考えたことのあるものだと思います。

123人1役。かつてないファンタジー映画『ビューティー・インサイド』を監督したのは、韓国最高のビジュアル・アーティスト“ペク”。ペク監督は今作が映画初監督作品となったのですが、以前から広告界では最高のアーティストとして広く知られていました。短尺のCMで一瞬にして人々の心を掴むセンス、映像美は世界からも認められており、今作でもさすがビジュアル・アーティストだと感じられる演出が見られます。実際、この映画が始まる瞬間に「あ、この映画、好きだ。」と感じる人は多いのではないでしょうか。この映画のストーリー自体も、まさにひとつの広告から生まれました。2013年カンヌ国際広告祭グランプリを受賞して話題となったソーシャル・フィルム「The Beauty Inside」。インテルと東芝の合作で制作された40分あまりのこの物語が映画の原案となったのです。
2015年に公開されたこの映画ですが、とある理由で再び注目を集めています。それは映画の中盤、“転”の部分にあたる非常に大事な場面でのウジンを演じた俳優キム・ジュヒョク氏が、不慮の事故によって10月に突然この世を去ってしまったからです。本作の公式サイトにも書いてある通り、今後の韓国映画界を担う俳優のひとりとして多くの作品に出演し、国民に愛されていた俳優でした。私も訃報を聞いてもう一度映画を見直したのですが、ウジンは毎日外見が変わるので、ジュヒョク氏が演じるウジンもたった一日。次の日にはまた違う外見に変わってしまいます。二度と戻らないその日のウジンの姿が、帰らぬ人となったジュヒョク氏と重なり、切なさと悲しさがこみ上げてきました。しかし、映画を見れば何度でも会えるのだと思うとどこか心強くもあり、映画の中で永遠に生き続けてほしいと強く感じました。

キム・ジュヒョク氏の他にも、“ウジン”というたったひとりの男を演じるために旬な若手俳優からベテラン俳優まで、多くの俳優が集まりました。日本からは上野樹里も参加しています。劇中にはちょくちょく“日本ネタ”を感じる場面も。何せ毎日外見が変わるので、どんな場面でどんなウジンが現れるのか、毎シーンが楽しみでもあります。個人的には、散々変わりまくった末、ラストでのウジンの姿に注目してほしいですね。

心温まるラブストーリーが見たくなる冬になりました。今年の冬は今までとは少し違う、特別なラブストーリーはいかがでしょう。123人が演じるたったひとりの男、ウジンの運命と恋の行方を見届けてはみませんか?

映画チア部 ウネ
神戸・元町映画館を拠点に関西のミニシアターの魅力を伝えるべく結成された学生による学生のための宣伝隊。メンバーは全員関西の学生です!

ビューティー・インサイド公式HP

http://gaga.ne.jp/beautyinside/index.html

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